えんごさく (延胡索)
学名 |
Corydalis yanhusuo
(C. turtschaninovii f. yanhusuo, C.ternata f.yanhusuo, C.ambigua, C.bulbosa) |
日本名 |
エンゴサク |
科名(日本名) |
ケシ科 |
日本語別名 |
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漢名 |
延胡索(エンコサク, yánhúsuŏ) |
科名(漢名) |
罌粟(オウゾク,yīngsù)科 |
漢語別名 |
元胡(ゲンコ,yuánhú)、玄胡索(ゲンコサク,xuánhúsuŏ) |
英名 |
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2023/02/18 薬用植物園 |
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2007/04/06 薬用植物園 |
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2006/03/26 薬用植物園 |
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辨 |
キケマン属 Corydalis(紫菫 zĭjĭn 屬)の植物については、キケマン属を見よ。 |
訓 |
唐代の名は玄胡索、玄とはその色を云い、索とはその苗を絡めて引っ張って遊ぶことから、という。
のち宋の真宗(在位997-1022)の諱を避け、延胡索と改む。 |
小野蘭山『本草綱目啓蒙』9(1806)に、「ツブテ江州 ゲモ南部」と。 |
説 |
陝甘・河南・安徽・江蘇・浙江・湖北・四川・雲南に分布。
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日本には享保(1717-1735)年間に入る。 |
誌 |
塊茎を薬用にする。
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延胡索は、陳蔵器『本草拾遺』(739)に初見。当時の延胡索は東北方の蛮夷の地に産したもので、エゾエンゴサクなど北方系の種であったろうという。
1127宋朝南遷して北方との交通が途絶え、南方系のエンゴサク C. yenhusuo などが利用されるようになったものであろう、という。 |
今日の中国では、キケマン属 Corydalis(紫菫 zĭjĭn 屬)の次のような植物の塊茎を延胡索(エンコサク, yánhúsuŏ)・元胡(ゲンコ,yuánhú)と呼び、薬用にする(○印は正品)。 『全國中草藥匯編 上』pp.380-382 『(修訂)中葯志 』I/60-71
ジロボウエンゴサク C. decumbens(伏生紫菫・日本延胡索・夏天無)
〇ヤチマタエンゴサク(クシバエンゴサク・マルバエンゴサク)
C. fumariifolia subsp. fumariifolia
(C.turtschaninovii f.fumariifolia,
C.lineariloba var.fumariifolia, C.ambigua var.amurensis;
菫葉延胡索・東北延胡索)
C. glaucescens(粉綠延胡索・灰葉延胡索)
C. humosa(土元胡)
〇C. repens(全葉延胡索・匍匐延胡索)
C. schanginii(長花延胡索)
〇C. turtschaninovii(C.remota;齒瓣延胡索)
〇エンゴサク C. yanhusuo(C.turtschaninovii f.yanhusuo;延胡索)
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日本では、生薬エンゴサクは エンゴサクの塊茎を、通例、湯通ししたものである(第十八改正日本薬局方)。 |
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